田島たたみの田島です。

今回は、熊本県のい草農家 山本英義さん・麻理さんご夫妻のご紹介と、
畳職人にとって重要なことを投稿します。

畳職人田島恵一がおすすめする熊本のい草農家夫婦

熊本県のい草農家・山本ご夫妻とのご縁

私たちが最も多くお世話になっているのが、
熊本県のい草農家、山本英義さん・麻理さんご夫妻の畳表です。

これまでに、

を受賞されている、確かな実績を持つ農家さんです。

このご縁は、20年前から続いています。

田島畳が、米沢市で品質の良い畳を作り続けてこられたのは、
間違いなくこの農家さんのおかげです。

畳職人が、い草の刈り取りを手伝いに行く理由

私たちは今でも、研修旅行を兼ねて数年に一度、熊本へ行きます。

い草の刈り取り時期に合わせて、2泊3日で作業を手伝うためです。

時には、自然災害の後にも。

昨年9月、熊本が豪雨被害を受けた際にも、心配でお見舞いに伺いました。

朝4時から始まる、想像以上の重労働

い草農家の仕事は、想像以上に過酷です。

朝4時から作業が始まり、炎天下の中、田んぼで刈り取りを行います。

収穫のタイミングは非常にシビアで、
6月〜7月中旬のわずかな期間に集中します。

しかも九州のこの時期は、湿度が非常に高い。

畳屋の作業とはまったく違う動きのため、体力的な負担は想像以上です。

正直に言えば――

初めての方なら1日で限界だと思います。

私も今やれば、きっと同じように根をあげるでしょう(笑)

それでも農家さんは、
刈り取りシーズン中、休みなく作業を続けます。

その姿には、毎回頭が下がります。

一本のい草が畳になるまで

刈り取られたい草は、すぐに製品になるわけではありません。

数ヶ月寝かされ、
冬の間に織機で織られ、
ようやく畳表として完成します。

そしてその一部が、米沢市の私たちのもとに届きます。

つまり、畳一枚の裏側には、
半年以上の時間と手間がかかっているのです。

畳職人田島恵一がおすすめする熊本のい草農家山本さん

「目利きできる職人」と「できない職人」の違い

現代では、住宅の中で畳が主役になる場面は減り、
同時に「畳の目利きができる職人」も少なくなってきたように思えます。

い草農家の大変さや想いを知っている職人と、そうでない職人。

この違いは、とても大きいです。
経験のない職人は、材料を「値段」で判断します。
しかし、私たちは違います。

  • い草の色
  • ツヤ
  • 粘り
  • 織りの質感

それらを一目見れば、品質がわかります。

さらに言えば、
どの地域で、どの農家が作ったものかまで分かることもあります。

それは、現地で見て、触れて、働いてきた経験があるからです。

良い材料を見抜けるから、良い畳ができる

良質ない草を見抜けることは、そのまま技術力にもつながります。

なぜなら、「この素材をどう活かすか」まで考えて施工できるからです。

施工前の段階で、すでに仕上がりの品質が見えている。

これはお客様にとって、大きなメリットになります。

【畳・襖施工事例】山形県米沢市 茶の間新畳8畳入れ替え(お客様の声あり)

日本の文化を守る、数少ない同志

国産い草農家は、年々減っています。

そんな中で山本ご夫妻は、日本の生活文化を守り続けている、貴重な存在です。

私たちにとっても、同じ志を持つ「同志」のような存在です。

そして私は、
その現場に関わらせていただくことで、
畳職人として成長させてもらっています。

畳は「モノ」ではなく「体験」だと思う

畳は、決して安い買い物ではありません。

だからこそ私たちは、
ただ施工するだけでなく、

  • 気持ちよく選んでいただくこと
  • 楽しい体験として記憶に残ること
  • 終わった後に「替えてよかった」と思ってもらうこと

を大切にしています。

お客様との対話を大事にし、笑顔になっていただく。

それもまた、畳職人の仕事だと思っています。

畳のことなら、何でも分かる職人でありたい

い草のこと。

産地のこと。

農家のこと。

施工のこと。

すべてを理解した上で、一枚の畳を仕上げる。

そんな職人であり続けたいと思っています。

この感覚は、
ある程度経験を積まないと分からない部分かもしれませんが(笑)

米沢市で畳替えをご検討の方へ

私たちが扱う畳には、
熊本の農家さんの想いが詰まっています。

そしてその価値を、しっかりと形にしてお客様にお届けするのが私たちの仕事です。

米沢市・置賜地域で畳替えをご検討でしたら、ぜひ一度ご相談ください。

素材から仕上げまで、責任を持ってご提案いたします。