前置きになりますが、文章多めです。あしからず。
レース前半、新宿 → 飯田橋 → 神田 → 日本橋 → 蔵前 → 浅草と
各ポイント通過はあっという間だった。
楽しくて楽しくて…目に映る全てのものがとても新鮮で
撮影をうっかり忘れてしまうほどだ。
(なので後半は写真少な目です)
いよいよ門前仲町エリアに入り中間点。ハーフの立看板が見えた。
各ポイントを記す立看板、ご覧のとおり都会的でなかなかのセンスだ。
疲労困憊ランナーのテンションを上げる設計デザインなのだろう。
おっ!「ハナガサ~」「ヨネザワ~」女性の黄色い声援が飛んできた。
私は、思いっきりの笑顔とガッツポーズで応えた。
もちろん知り合いでもなんでもないのだが、
ただ私の花笠とTシャツに反応してくれたのだった。
実はこんな沿道とのやりとりは、スタートからずっと続いている。
観戦者たちは、思い思いの服装と手作り応援グッズを手に持ち
ランナーたちとのコミュニケーションを楽しんでいるのだ。
私はこのマラソンに当選してからずっと考え続けてきたことがある。
それは、何を着て走るかだ。
着ぐるみやコスプレなど遊び心をもって走ることも、
この東京マラソンの楽しみのひとつでもある。
ユニークなランナーを期待するマラソンファンで沿道が膨れ上がり、
オリジナル応援グッズを振りながら声援を送ってくれる。
その情報は事前に得ていたので、なおさらこだわり続けた。
「どうせ走るなら、目立ちたいし声をかけられたい」と…。
友人たちは「着ぐるみを着ろ」だの「畳持って走れ」だのと言うが、
体に大きな負荷がかかるものは…却下だった。
欲張りだが、サブ4.5という目標は絶対妥協したくなかった。
沿道からの応援目線を分析してみよう。
あの切れ目ない密集ランナーを、ほぼ正面から一瞬でとらえる。
その目線の焦点は顔にある。
点としてとらえた顔を、それぞれの勝手な興味・関心という基準で瞬時にふるいにかける。
次にターゲットとして選んだランナーを線で追い、全体像をつかみながら何者であるかを認識する。
そして認識したランナーと「声援」をいう媒体でコミュニケーションをとろうとするのだ。
つまり声援をもらうには、第一に顔を中心とした部分に強いインパクトがなければならないこと。
第二に全体像が分かりやすいものでなければ、「声援」として自分に返ってこない。という結論。
そこでたどり着いた私のコスチュームは、「花笠」と「米沢Tシャツ」だった。
「花笠」を瞬時にとらえさせ、その流れで「米沢」の文字をも認識してもらい
沿道から「ハナガサ!」「ヨネザワ!」いずれかの声援を受ける狙いだ。
そしてどんなに辛く苦しくても爽やかな笑顔でアイコンタクトのお返し~!
それが東京マラソン当選から半年間考え続けてきた「ハナガサ大作戦」なのだ。
花笠代2,980円、米沢Tシャツ代は息子のおさがりだから0円。
安価で、そう面白みもないコスチュームだが、
実は1kmの中で平均10人(組)の声援を受けていたのだ。
つまり100mに1回は「ハナガサ~!」とか「ヨネザワ~!」と声がかかる計算だ。
走りながらはじき出したこの声援データ、
「すごい費用対効果だ!」
このお方「元気ハツラツ!」なはずが相当疲れておりました。
まぁいろんな面白いランナーがいて、特にコスプレランナーは時代背景を映し出していたなぁ。
トランプ大統領、フレディマーキュリー、チコちゃんなどなど。
みんなクオリティ高かった!
ハローウィンも渋谷で楽しむんだろうなぁ。
銀座エリアに入ってきた。
道路4車線解放でランナーがまばらになり走りやすくなってきた。
まもなく30km地点。30kmの通過は2時間59分、ほぼ練習通りイメージ通りだ。
これから先は未知の世界だ。
(フィニッシュ編に続く)